『フリーソルジャー』
(株)東京三世社 より
1990年11月30日 初版発行
簡単な紹介 |
同人誌で、シリーズ化して何作もでているマニアな作品。 しかし商業誌では、残念ながら第1話「ファースト・セッション」のみが描かれただけで休載となってしまった(掲載誌「クレッセント」の方に、先に「妖魔の封印」の続編が掲載され、その後、雑誌そのものが休刊してしまったため結局続編がその後でていない・・・) FS(フリーソルジャー)とは、人類が銀河及び他星雲に飛び散った後も、銀河連邦の力は確立せず、不安定な治安と一部の無謀な権力が横行し、星々には無法者があふれ、力と金が強者を決めるという時代。 そこで連邦は、数々の特権を与えた戦士「宇宙空間戦士(スペースソルジャー)」なる職業を公認する。 さらに、その中には任務遂行上、いかなる法の制約も受けぬ超自由特権を与えられた戦士たちがいた。 卓越した技量と高額の依頼料、自らを縛る法を持たぬ彼ら、「超自由特権所有戦士」を人々は敬意と畏怖を込めて『フリーソルジャー』と呼んだ。 FS訓練校を卒業し、SS認定試験に合格し、毎年数人(時には0人)しか合格しないと言う超難関のFS認定試験に合格したレイン・キルスが、仕事上のパートナーについての告知(マザーコンピュータが決定)を受ける為に、FS中央管理局がある海王星に来るところから、物語が始まる。 FSは、ひとりで任務に当たることも許可されているが、相棒の大切さを、よく知っているレインにとっては一人での仕事は考えておらず、心の中には、エース・カームネスという、前人未到の賞を取るほどに優秀なFSとパートナーになりたいと思いを秘めながら、マザーコンピュータが選んだパートナーと対面を果たす。 そこには心に描いたとおりエースが居たが、突如そこに、レインともエースともパートナーが組めるというシン・アーマーが、乱入して異例の事態となる。 シンのパートナーがマザーコンピュータにも決定できない、と言う特殊事情であったため、半年間の仮登録期間を3人でチームを組み適正をみる、という処置がとられた。 彼らの最初の仕事は、2つの惑星の和平条約を阻止するためのテロ事件を未然に防ぐ事となった。 和平大使をねらう暗殺者、ひと癖もふた癖もあるFSたちが絡み、果たして2つの惑星の未来は・・・、そしてレインのパートナーとなるのは、エースかシンか・・・ と、物語は展開していくのですが、残念ながら続刊は発表されておらず、今後の予定も今のところも無いという状態です。 背景設定などは、葉月先生がアマチュア時代に作られたため今となっては一般受けしないであろうと言うことで続編は無いだろうと言われています。 しかし、ファンの熱いリクエストに応えて、新作を同人誌で発表するという予定になっているのですが、残念ながら、今のところ発表されていません。(21世紀になりそうです) |